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電化皮膜工業腕利きスタッフ

分析・開発マニア 秋本 恭一

秋本 恭一:写真[プロフィール]
昭和47年生まれ。東京都出身
研究開発・不具合品解析を担当。電化皮膜工業の3代目。めっき屋に生まれ、めっき屋になることは当然と思っていた。常に一歩先を見つめて、表面処理の研究・開発を行う「分析マニア」。

踏み出したら、先に進むしかない仕事

秋本は現在、表面処理の開発・研究、および不具合品の解析を一手に引き受けている。
「企業からこんなことはできないの?と依頼されて、いろいろな研究をしています。」
例えば、

  • さび防止のために髪の毛ぐらいの細い穴にめっきを付ける
  • 半導体金型で型から樹脂の離れが悪くなっているトラブルに、表面処理で対応する
  • 現在の技術にプラスアルファして、オーダーメイドの皮膜を開発する

など、秋本が研究し解決しているのは、同業他社では対応が難しい問題ばかりだ。

秋本 恭一:写真電化皮膜工業の研究・開発は、昨今は半導体金型が大半を占める。半導体の樹脂は、性能が上がったり、環境問題への対応などで日々進歩する。新しい樹脂が開発されると、従来の処理では金型につきやすくなったり、汚れやすくなるという問題が発生する。刻々と変わる状況の中で、秋本は分析機械を使用して不良を分析し、問題解決のための技術を探しているのだ。
秋本のところには、日本全国から問題を抱える半導体金型が宅配便で送られてくる。それを見て、なぜ、樹脂が型につくのか原因を調べ、それを防ぐにはどうしたらよいか分析し、型離れをよくするには何の成分を加えるとよいのか考える。樹脂とめっきの相性はその都度変わるので、「これで終わり」ということがない。踏み出したら、先に進むしかないのだ。半導体金型の研究・開発には、もう10年くらい取り組んでいる。

「あてる」面白さを知ってしまった

秋本 恭一:写真秋本が研究・開発をし続けているのは、「あてる」面白さ、つまり問題を解決してお客様に喜んでもらえたという「喜び」を、知ってしまったからだと言う。
電化皮膜工業では、もともと半導体の金型にめっきをつけていた。
「めっきだけではどうしても対応できない」という声をメーカーから聞き、それでは自分たちが研究してみようと思って取り組んできた。
提案した内容が運よくあたり、それから樹脂が進化し、また、どうにかできないかと相談される。そのくり返しが今日まで続いている。

「お客様のニーズに応えられた。自分があてた(解決した)。そして、お客様から注文がくる。仕事につながる。」
こういう喜びがあるからこそ、夜遅くまで研究することが、面白くてしょうがない。だから、原因がわかるまで、問題が解決できるまで、ひたすら解析・研究ができるのだ。

「ある会社さんでは、色々な表面処理と並べて評価した結果、お宅に決めたと言われたときは、本当にうれしかった。」

業界が狭いので、1社で評価されると、クチコミで広がっていき、他の会社からもオファーがくる。こうして秋本の技術は、各社に評価されるのだ。

 

大学の先生との出会い。そのおかげで今がある

秋本は現在、週に2回くらい、工業系の大学で表面処理の研究をしている。大学在学中の頃は、あまり勉強しなかった。しかし、この職についてから、大学に頻繁に通うようになった。

他分野で分析をしている先生たちと交流することは、秋本にとって大切な時間である。「学生の頃より勉強しているかな。」 そう秋本は言う。
仕事で悩んでいることを先生に相談して、一緒に解決しながら、在学中には習っていない高度な分析機械を実学で学んでいる。分析機械の操作解析を覚えるのに10年かかった。

「物事を多面的に見られるようになったのも、大学の先生たちと話しているおかげだと思いますよ。」
「誰に言われたか忘れたのですが、正面から見てもわからないときは、ちょっと上から見るといい。そうすると、立方体か直方体かわかる。」
見る方向を変えること。それが問題解決の糸口になる。大学で、さまざまな専門分野の先生達と話をすることが、よい刺激になっている。そして、大学に通って研究していることが、どのメーカーの分析がきても対応できるという自信につながっている。

 

僕の性格は、「何でだろう」

研究・開発の仕事は、失敗の連続でもある。だが、秋本は失敗しても、全然あきらめない。
「僕は分析マニアだし、何でだろうマニアです。」
「こうじゃないかな」とぱっとひらめいて、試してみて失敗する。失敗したのは何でだろうと考える。そうすると、また違う案が出てくる。

秋本は日頃から「何でだろう。何でだろう。」と、ずっと考えている。現在取り組んでいる研究のことは、夢にも出てくる。「自分は、どんなことにでも“何でだろう”と考える性格なんですよ。」

秋本 恭一:写真テレビを見ていても、よく「何でだろう」と思うことが度々ある。普通の人が当たり前に思うことでも、当たり前だと思えないのだ。

「どびんの蓋の空気孔は、どの位置がいいんだろう?」

「何で石けんを使うと、汚れが落ちるの?」

そういう疑問がふっと沸いてくる。

秋本の周囲には、その疑問を解決できる専門家が大勢いる。
「大学の先生は、みんな何でだろうマニアなんですよ。」
他分野の専門知識を学ぶことが、どの本にも解決策が載っていず、誰も取り組んだことがない表面処理の問題を解決する原動力なっている。

秋本が現場で仕事を教えるときも、「何でだろう」と聞く。仕事の工程は決まっているのだが、現場の職人には「どうして洗浄して脱脂するの?」「何で油がとれるの?」
と聞く。
そうして、工程をひとつひとつ分解し、なぜその作業をするのかその意味を説明してあげる。そうすると、覚えやすくなるからだ。

 

生まれたときからめっき屋

社内風景:写真秋本は、電化皮膜工業の3代目として生まれた。
子どもの頃、現在の工場の上に自宅があったので、いつも工場で遊んでいた。水槽があって、薬品があって、工場で働く職人たちは自分の遊び仲間。そういう環境が当たり前だった。
「BMXという自転車で、工場の中を走っていました。障害物がたくさんあって面白かったですよ。」

小さな頃は野球が好きで、野球の選手になりたいと思ったこともあった。でも、幼稚園の頃、会長(秋本の祖父)から「お前はめっき屋だ」と言われ、自分でも「そうだな」とすんなり受け入れていた。

4代そろって:写真4代目ももういる。5歳になる息子は、社長(秋本の父)からめっきについて、商売について教わっている。
「大きくなったら何やりたい?」と聞かれたら、息子は「めっき」と答えているそうだ(もっとも最近はウルトラマンと言うこともあるが...)。
それはちょうど、会長(祖父)が幼稚園に通っていた秋本に、「めっき屋になるんだよ。」と言われた頃に似ている。
会長から社長、社長から秋本へ、そして息子へと、表面処理の研究・開発のDNAは受け継がれているかもしれない。

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