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電化皮膜工業腕利きスタッフ

こだわりのめっき職人 玉城 敏樹

玉城 敏樹:写真[プロフィール]
昭和35年生まれ。沖縄県出身
平成17年10月入社 職歴は30年
硬質クロムめっき加工を担当。
沖縄から東京に就職したときの「初心」を大切に、日々新しい半導体金型にチャレンジしている。

繊細で、一番難しい。それが玉城の仕事

玉城の仕事は、「金型に硬質クロムめっきをつけること。」
めっきをつけることによって、金型のさび止めたり、硬さを保つことができる。
玉城は、秋本が開発したコーティングの素地となるめっきを担当している。
女性の化粧でいうファンデーションと同じで、素地が悪いと何をしてもうまくいかない。ベースのめっきがうまくつかないと、秋本の「Cr-F」というコーティングが機能を発揮せず、クレームになる。この1番難しく、技術を要する工程を担当している。

「だいたいめっきの仕事というのは、同じ型がきて、同じやり方をします。マニュアルがあってそれに沿ってする。自分がやっているのは、いろいろな金型がきて、その金型を見てどんな治具がいいか考えて作って、電気を通す時間や量を決めていきます。キャリアも必要です。」

金型のめっきは、すごく繊細である。
アルマイト処理の場合は、特殊な品物を除き、仕事の手順を標準化しやすい。しかし、玉城が担当している金型の場合は、樹脂の性能などが日々進化しているので標準化が難しい。
「金型の大きさ、形、厚さ、重さ、材質などいろいろな条件の組み合わせがありますね。それで、電気の量、時間、治具の形はこうするなど、決まりがないです。」

新素材の金型の仕事が入ったら、今までとは条件が変わる。その新しい金型を、玉城は自分のカンと経験で処理をする。この大きさで、この形状の金型に対しては、どのような治具を作れば、うまくめっきできるだろうか、感覚的にそれがわかる。玉城が処理をして、良品になったらその条件をデータ化して、標準の工程に落とし込み、ほかの職人が担当するようになる。

 

めっきには、きれいに仕上がったという達成感がある

玉城は沖縄県の高校を卒業した後、先生の紹介で東京にある同業のめっき会社に就職した。

「沖縄にはあまり仕事がないし、東京にはとりあえず行ってみるかという気持ちで来ました。手を動かすことが好きなもので、それなりにやってきました。めっきというのは、きれいに仕上がると、うれしいというか、達成感があります。いろいろな金型がきて、うまくめっきがつく楽しみもありますね。これが、仕事を続けてきた理由と言えば、理由です。」

玉城 敏樹:写真手先の器用・不器用とは関係なく、指先を動かすのが好きなこと。玉城が考えるめっき職人の必須の条件だ。あとは、自分で考えて、どういうやり方をすればうまくいくか、その方法をみつける。この姿勢が大切。同じ製品・同じ処理はあまりないので、毎回毎回、「これにどうやって、(めっきを)つけてやろうか」と、料理法を考えるのが好きではないと続かない。

次から次へ新しい素材がきて、深く追求することが楽しい。毎日、バリエーションがあって面白い。「これでいい」というものがないから、挑戦のしがいがある。玉城はいつもチャレンジすることが好きだ。そして、めっきがきれいにできれば、「やった」と思う。

「毎日違うことをやることがイヤだなと思ったら、金型めっき業界ではやっていけないんじゃないですか?」玉城はこう言う。

やり直しがきかない、一発勝負の仕事が多い環境でも、玉城はめっきの面白さを知っているからこそ、心に余裕があるのかもしれない。

 

手が汚れる。でも、それは職人としての誇り

玉城 敏樹:写真玉城の仕事は薬品を扱うために、手には気を配っている。手袋をつける職人もいるが、手袋で感覚が鈍るから、玉城は手袋をつけない。

「俺は昔から素手だね。手に擦り傷があったら、薬品でしみるときもあるけど。薬品を使うから、手を傷つけないようにしています。でも、手袋の分厚さで、治具のセットがやりにくかったりするので、手袋は使いません。」

めっき場では、身体や手が汚れる。でも、それを嫌ったらこの仕事はできない。玉城の子ども達は、その手をばかにするときがあるけれど、玉城は気にしない。

「だけれど、これで食っていける。」

玉城の職人としての誇りである。

 

どんなことにでもチャレンジ。これがめっき職人として伸びていく秘訣

仕事を覚えるには、現場で挑戦し続けるしかない。資格を取ることも大事。でも、資格を取っても仕事に役立つかと言えば、玉城はそうも言えないと思っている。
それよりも、仕事に慣れて、自分で考えて、どういう仕事に関しても、チャレンジしていくことが必要だと考えている。

「1回失敗して、これをやりたくないと言ったら、そこからもう伸びないですからね。」

最初は誰でもわからないから、何でも先輩に聞くのが当たり前。でも、その次は自分で考えてみることが必要だ。最初のマニュアル化された仕事は、まず教わって覚える。でも、次の新しい仕事は、この大きさだったらどうしたらいいか、比較して考えることが必要なのだ。

「新しい社員が入ってきたら、まずやったことをノートに書いておくことと言います。製品によって、電気時間など条件が違いますから、いろいろなバリエーションをノートに書いていくのです。」

そうして、過去の経験から、次の仕事の予測をする。自分で方法を生み出していく。そのこそ、玉城が技術を身につけてきた方法なのだ。

 

全数良品、納期厳守

玉城 敏樹:写真玉城のものづくりのポリシーは、「全数良品。納期は厳守。」

「今日入った仕事で明日が納期だったら、必ず今日仕事を終わらせて納期を守りますね。よほどでない限り、納期は必ず守る。」

玉城の仕事は、非常に納期が厳しい。普通の人は仕事がきて、どう処理しようかと考えるのに結構時間がかかる。玉城の場合は、その判断が早い。処理をしながらも、次の工程を決めている。だから、無駄がないし、速いし、不具合がないので、納期を守れる。

めっきの仕事は、気温・湿気、天気などの自然環境によっても仕上がりの状態が変わる。

「今日よくても、明日はわからない。もしも、10枚の仕事があったら、今日5枚。明日5枚とやってはだめ。明日になってやったら、ちょっと仕上がりが違うこともあるから。だから、その日中に処理しないとだめなのです。とくに、梅雨の時期は難しいですね。手際よくやらないと、同じ仕上がりになりません。」

 

自分の技術はすべて伝えたい

玉城 敏樹:写真電化皮膜工業のよさは、人間がいいこと。仲間がいいこと。そう玉城は思っている。

「仕事はひとりでできるけれど、現場同士で仲良くしないとだめだと思う。自分も先輩に、仕事の相談をしたりする。周囲の人と相談・コミュニケーションが大事です。」
そうして、玉城も自分の持っている技術を若い職人に全部教えていきたいと思っている。自分も元気だったら、いつまででも長く働くのが目標だ。

「働き始めた頃、沖縄に帰っても何も仕事はないから、3年は我慢してここでがんばろうと決めた。」
そうして、今も玉城はこの初心を忘れずに、がんばっている。

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